アメリカンとブレンドの味の違いをお客様にわかりやすく面白く説明する方法

      2018/12/07

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『アメリカンコーヒー』の特徴とは?

カフェに行くと、「ブレンド!」と注文したり、「アメリカン!」と注文している方を一度は見たことがあるのではないでしょうか?

もしくは、アナタが注文している方かもしれませんね!

 

 

どのカフェでもたいていは提供している『アメリカンコーヒー』ですが、『ブレンドコーヒーをお湯で薄めたもの』と思っている方がほとんどだと思います。

しかし、その認識は正しくはありません。

では、『アメリカンコーヒー』とはどのようなものなのでしょうか?

 

 

『アメリカンコーヒー』とは基本的には「ロースト(焙煎)の浅い豆を使用したコーヒーのこと」を指します。

 

ロースト(焙煎)」とは、食材に火を入れて水分を飛ばし、香ばしさを引き立てる作業のことです。

身近なところで言うと、『ゴマ』とか『クルミ』などのナッツ類なんかもロースト(焙煎)して香りを立たせたりしますね!

コーヒー豆のロースト(焙煎)は香りを立たせるのももちろんなのですが、ローストの程度によって、味に大きく影響を与えます。

基本的にコーヒーは豆のローストが浅ければ酸味」が引き立ち、深ければ苦味」が引き立ちます。

 

コーヒー豆を対面販売しているお店もありますが、すでにローストされた豆がローストの深さ別に分けて販売されていますよね。

白っぽい豆がローストが浅く黒っぽい豆が深いものなので、色で見てもだいたいの味の特徴がわかります。

 

私も普段はロースト済みのコーヒー豆をお店で使用しているのですが、一度だけ直火でローストをしたことがあります。

その時は、片手鍋の網バージョンのような容器に生のコーヒ豆を入れ、ガスコンロを使って豆をローストしました。

当然、直火ですから豆をじっと火にかけていたらすぐに焦げてしまいます。

焦がさないように常に鍋を振っていなければならないのですが、これがまたキツイ!

直火の真上で腕を振るので熱いですし、前半はまだ豆に水分が多い状態なので焦げにくいのですが、後半に行くにしたがって疲れてくるのに加え大きく激しく鍋を振り続けなくてはなりません。

豆を深煎りの状態に持っていく前にギブアップしてしまいました。

 

このような話を聞くと、「色味や味からしても焦げてるのでは?」と思うかもしれませんが、コーヒー豆は他の食材よりも深く深くローストしても味や香りが楽しめる食材で、焦げているわけではありませんので安心して下さいね!

 

話が少しそれてしまいましたが、『アメリカンコーヒー』はローストの浅い豆を使用しているので、『酸味』が強いことが特徴のひとつとして挙げられますね。

 

 

『ブレンドコーヒー』と『アメリカン』の違いを解説!

アメリカンコーヒー』の特徴を解説しましたが、『ブレンドコーヒー』はどうなのでしょう?

 

ブレンドコーヒー』とは簡単に説明しますと、「数種類の豆を配合し、抽出したコーヒー」のことで、「この味が『ブレンドコーヒー』です!」という明確なものはありません。

 

お店によって味や香りが違うということですね。

逆に言うと、お店のこだわりを表現できる一杯でもあるので違っていいとも思います。

 

しかし、カフェや喫茶店の定番メニュー・看板メニューであることから「酸味・苦味・コク・香り」のバランスが良く、どなたにも飲みやすい味に調整してあることがほとんどです。

ですので、『ブレンドコーヒー』は「味・香り」のバランスが良いコーヒーで、『アメリカンコーヒー』は「酸味」が特徴のコーヒーであるという違いがあります。

 

 

お客様にわかりやすく面白く説明する方法とは?

では、どうして『ブレンドコーヒー』をお湯で薄めたものが『アメリカンコーヒー』という認識が浸透してしまったのでしょう?

 

私のお店では、『アメリカンコーヒー』はメニューに載せていないのですが、あまりにもお客様から注文が入るので、「『ブレンドコーヒーの濃さを調整したものですがよろしいですか?」と一言お断りを入れて提供しています。

お客様もそれが『アメリカンコーヒー』と思っていらっしゃるので、ほとんど問題なくOKを頂いています。

しかし、ごくまれに『浅煎りの豆を使用した「酸味」が特徴のコーヒー』というのをご存知のお客様もいらっしゃるので、その方からはNGを頂いてしましますが。。

それくらい、『アメリカンコーヒー』は「ブレンドコーヒーをお湯で薄めたもの」として認知されているんだなと現場で感じます。

 

ですが、アメリカ人の方は自分たちが飲むコーヒーのことを『アメリカンコーヒー』とは呼びません。

ただ、アメリカ西部の方々は浅煎りのコーヒー、東部の方は深煎りのコーヒーを飲む傾向にはあります。

ちょうど日本で言うところの『うどん』のおつゆみたいですね!笑

関西は透き通ったおつゆで、関東は醤油が効いた黒いおつゆです。

 

で、『アメリカンコーヒー』の誕生には諸説あるのですが、あるお店のマスターが来日したアメリカ西部の方に飲みやすいコーヒーを提供しようと考えました。

その時思いついたのが、ブレンドコーヒーをお湯で薄めて「浅煎りの豆を使ったコーヒーに見立てたもの」で、そのコーヒーのことを『アメリカンコーヒー』と呼び、それが全国に広まったのだとか。

 

お客様からご質問を頂いた際には、このくらいの小話をさらりとすると「へぇ~そうなんだ!」と納得される方がほとんどですね!

アナタももし「『ブレンド』と『アメリカン』ってどう違うの?」とお客様に聞かれるようなことがあったら、今回解説した内容をお話してみて下さいね!

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