FACTFULNESS(ファクトフルネス)の意味とは?本の感想他

   

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ハンス・ロリング著の『FACTFULNESS(ファクトフルネス)』

2019年ベストセラー第1位となった本なので、読んだ方も多いのではないでしょうか?私も最初の数ページで惹き込まれ、一気に読破してしまいました。

初めてこの本を書店で見た時、「FACTFULNESS(ファクトフルネス)?どういう意味だ?よくわからないな。」と思ったのですが、本の帯を見ると「学校では教えてくれない世界の教養」という何とも魅力的な文字が!

私は小学校の頃から社会科が苦手で、こういった類の知識に対してとても疎いという自覚があったので、この年になり少しでもそういった状況から抜け出したいと思い、購入に至った次第でございます。

今回はこの『FACTFULNESS(ファクトフルネス)』という本について感想も交えて書いていきたいと思います。

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『FACTFULNESS(ファクトフルネス)』の意味とは?

いきなりですが、「FACTFULLNESS(ファクトフルネス)」って単語聞いたことあります?

私は大学で英文学を学んでいたのですが、ちょっと見たことはありませんでした。

ネットで調べてみたところ、この本においては「データを基に世界を正しく見る習慣」を意味するようです。

「意味するようです。」というのも、この本の中で明確に「これです!」と明示していないので、読んだ後に「あれ?一言で言うとどういう意味なんだろう?」と思ってしまいます。

作品の中に書いてある「事実に基づく世界の見方」をする為の10個のヒントは以下の通りです。

①話の中の「分断」を示す言葉に気づくこと。
②ネガティブなニュースに気づくこと。
③「グラフはまっすぐになるだろう」という思い込みに気づくこと。
④「恐ろしいものには、自然と目がいってしまう」ことに気づくこと。
⑤ただひとつの数字が、とても重要であるかのように勘違いしてしまうことに気づくこと。
⑥ひとつの集団のパターンを根拠に物事が説明されていたら、それに気づくこと。
⑦いろいろなもの(人も、国も、宗教も、文化も)が変わらないように見えるのは、変化がゆっくりと少しずつ起きているからだと気づくこと。
⑧ひとつの視点だけでは世界を理解できないと知ること。
⑨誰かが見せしめとばかりに責められていたら、それに気づくこと。
⑩「いますぐに決めなければならない」と感じたら、自分の焦りに気づくこと。

はっきり言って、読んだことが無い方にとっては「なんのこっちゃ?」と思うかもしれません。

でも、一度読めば「あぁ、あのことね!」と10個のヒントにまつわる様々なストーリーを思い返すことができます。そして、この10個のヒントはあなたが思っている以上にとても重要なものです。

FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣 [ ハンス・ロスリング ]

『FACTFULNESS(ファクトフルネス)』「12のクイズ」が面白い!

『FACTFULNESS(ファクトフルネス)』は結構分厚い本なので、「ちょっと読むのが大変そうだな。」と思っていたのですが、冒頭9ページ目から始まる「12のクイズ」がとても面白く、どんどんこの本にのめり込んでいきました。

と同時に、いかに自分が世界のことについて正しく認識していなかったかを思い知らされました。

ちなみに、著者のハンス・ロリングは世界中のエリートや知識人、政治家等に同じクイズを出したのですが、結果は平均して12問中2問正解という結果でした。

この12のクイズは12問全てが3択問題なので、適当に回答したとしても33%に近い結果になるはずなのに、世界のトップの人々でもそれよりも低い結果となり、いかに世界について正しく認識していないかを示しています。

例えば、こんな問題がありました。

質問:世界中の30歳男性は、平均10年間の学校教育を受けています。同じ女性は何年間学校教育を受けているでしょう?
A 9年
B 6年
C 3年

あなたは正解がわかりますか?

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『FACTFULNESS(ファクトフルネス)』読んだ感想

『FACTFULNESS(ファクトフルネス)』読んだ感想について書いていきます。

多くの人が事実に基づいたデータで世界を正しく認識していないことに驚きました。そして、世界を引っ張る立場にいる人たちも同じように世界を誤認していることに恐怖を覚えました。

自分(世界)が現在どこにいるかが正確にわからなけらば、目的地にいけるはずもありませんし、どういう方法を使っていけばいいのかもわかりませんものね。

国のトップの方々が世界への認識を間違っていたら、国の舵取りを間違って取ってしまうかもしれません。

本の中で例が出ていたのですが、貧しい国の人々に大量の「粉ミルク」を良かれと思って贈ろうとしていたが、実はそんなものは必要としていなかったことがあるとか。

きちんと状況を把握しなければとんちんかんな対応をしてしまう良い例ですね。

世界には「先進国」と「発展途上国」があるというのは1960年代のデータで、現在(2017年時点)のデータではその境目は無くなっているという事実がこの本で示されます。

その為、もっと別の分け方が必要で、この本ではレベル1~レベル4で分けるという方法をとっていて、この方法が今の時代に適している分類の仕方だと思いました。

(レベル1が最も所得が低いグループで、レベルが上がるにつれて所得は大きくなっていく。)

レベル4の人から見ればレベル1~レベル3の人は同じように見えることや、今後の世界人口は大半がレベル3に位置するようになるなど、普通に生活していたら得ることのできない考え方や知識を得ることが出来、とても有益な本だったと思いました。

また、正しく世界を認識しないとビジネスチャンスを見逃す可能性があることについても衝撃を受けました。

現在、生理用ナプキンを扱っている企業は、レベル4の人々をターゲットにして、水着用のナプキンやいかに薄くて使い心地の良いナプキンを開発するかに躍起になっているようです。

しかし、これから注目すべき市場はレベル3の人たちが属するグループ!

このグループの人たちは、薄さよりも使いやすさとかお得感を求めるかもしれません。(私は男性なので生理用ナプキンについてはよくわかりませんが…。)

以前聞いた話にこんなものがあります。

「発展途上国(ここではあえてそう表現します)」が鉄道を引こうとしたとき、日本と中国にオファーを出してそれぞれの国がプレゼンをしました。

その結果、軍配が上がったのは中国。

日本はJRの車両のような快適な線路と車両を提案したのに対して、中国はそれとは比較にならないほど乗り心地も悪く簡素なものでした。

しかし、当時その国が求めていたのは快適な高級車両なんかではなく、手頃な値段でそこそこの車両を走らせ人々の交通手段を確保することだったのです。

レベル3の人々がレベル4に上がる時は日本のJRのような技術が求められるかもしれません。でも、日本がビジネスチャンスを逃してしまったことに変わりはありませんね。

グラフや数字の見方、人間の本能の仕組み等、これからどんどん環境が変化していく時代において必読の一冊だと思います。

 

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