カフェのバイト面接で採用される人・落とされる人の基準(現役店長の呟き)
2018/12/07
初めてのアルバイト面接!緊張していてもコレだけは間違えるな!
初めてのアルバイトの面接。
電話やメールでお店にコンタクトを取って応募し、面接の約束を取り付け、いざ当日!初めての面接って本当に緊張しますよね。
今では面接をする側の私も、18歳の時には面接を受ける側だったので面接に来た方の気持ちは本当によくわかります。
面接では志望動機を間違いなく聞かれることになると思います。
ここで、何人も何十人も、いや何百人も面接してきたカフェ店長が「あぁ!もったいない!それさえ言わなければ採用だったのに!orこう言ってくれれば採用だったのに!」というポイントをお伝えします!
それはですね、、、
間違っても「家から近かったので」とか「募集していた時間がちょうど暇なので」なんていう理由を言わないことです。
それらの理由は本人からしたら大事なのかもしれませんが、採用する側はそんなことを聞いているのではないのです。
コレです!
お店の雰囲気?スタッフの接客態度?メニュー?ブランド?
少なからず何かしらに魅力を感じ、素敵だと思い「自分もこのお店のスタッフになりたい!」と思ったはずです。
そのお店のサンドイッチが美味しかったらそれを伝えるんです。
内装がオシャレだったらそれを伝えるんです。
具体的に面接の時には、「こちらのお店で提供している〇〇サンドを頂いたのですが本当に美味しくて、私もお客様に提供して喜んでもらう側になりたいと思い今回志望いたしました。」
とか
「以前こちらのお店を利用した時に、雰囲気がとても良くて気づいたら1時間経っていたことがあります。私もお客様に時間を忘れてくつろげる空間を提供したいと思い志望しました。」
ここまで言えたら100点ですね!
面接をしていると大半の方は、「こちらのお店の〇〇が好きでよく利用していました。」までしか仰ってくれないので、私が脳内で「だから私も〇〇を提供する側に回ってお客様を喜ばす仕事がしたいです!」という部分を補っています。笑
そして、ここからが重要です!
このきちんとした志望動機を言えるようになるためには、「一度そのお店にお客さんとして来店し、利用してみること!」
これ必須事項です!あなたが思っている以上に重要です!
「私はお金を稼ぎにアルバイトの面接に応募したのに、先にお金を支払うなんておかしくないですか?」と思われるかもしれませんが、ちょっと考えてみて下さい!
あなたはアルバイトに応募したお店にめでたく採用してもらい働くことになりました。
働いた分はお給料という形でお店からあなたの口座に振り込まれますが、そのお金は元々どこから来たものなのでしょう?
そう!お客様から頂いたお金なのです。
ではお客様はどうしてお店にお金を支払ったのでしょうか?
そのお店に来て、何かしらに価値を感じ、お金を支払ってでもその価値を手に入れたいと思ったから支払ったのです。
コレを事前にリサーチしに行くのです!
お客様が何に価値を感じるかはわかりません。
先ほど例に挙げた美味しいサンドイッチなのかもしれませんし、オシャレな内装なのかもしれません。
いずれにせよ、お金を支払ってお店を利用すれば強制的に何かしらの価値があなたに提供されます。
あなたが感じられる価値があった場合はそれを志望動機にすればOKですし、何も感じられなければそもそも働かない方がお互いのためです。
お店側も提供している価値に共感できる人を採用していることは明白なので、「お金を支払うほどの価値は感じられなかったな」と思うのであれば違うところでアルバイトをした方が賢明だと思います。
まとめると、事前にお店を利用する→価値をリサーチする→志望動機に言い換える→緊張していてもきちんと伝える!
コレを実践しましょう!
最近私が面接をして、採用したアルバイトさんは「こちらのお店をよく利用するのですが、とても感じよく接客してもらい感動しました。私もこちらのお店で同じような接が出来るようになりたくて応募しました!」と志望動機を言っていました。参考までに。
面接担当者は観ている!アルバイトと言えど侮ることなかれ!
面接担当者は面接の時に何を観ているのでしょうか?
顔?表情?態度?声の大きさ?言葉遣い?質問にきちんと答えられるかどうか?質問をしたか否か?
どれも正解です!笑
しかし全てをクリアーしても採用するわけではありませんし、どれかが欠けていたとしても採用する時もあります。
まず、考えて頂きたいことは、「なぜ、あなたが面接をするお店はアルバイトの応募をしているのか?」ということです。
これ就職活動にも当てはまってしまうかもしれないんですけど。
「人が足りないからでしょ?」
もちろんその通りです!
では、なぜ人が足りていないのに採用される人と不採用の人がいるのでしょう?
あなたがアルバイトに応募したお店は、大きなお店かもしれませんし、小さいお店かもしれません。
店長が一人で運営出来ればそれに越したことは無いのですが、お店の目標とする売上、立地・規模・営業時間によって一人で運営するのにはいずれ限界が来てしまいますよね。
ですので、基本的な考え方としては、「店長のコピー人間を作って人数を増やして運営していく」ということになるんですよ。
で、はじめから店長と同じように考えて動ける人間がこの世の中にいるのか?となると誰一人としていないでしょうね!笑
なので、人を採用して教育し自分と同じように動ける人を量産してくという形になるわけです。
そして、採用される側の人もこれまた誰一人として同じ人はいないわけなのですが、教育していく過程であれこれと失敗してもらうことになるんですね!(コレどんな仕事でも決定事項なので諦めて下さいね!)
そこで面接担当者は意識している、していないに関わらず、「この人だったら任せられるか?」「この人だったら失敗しても許してあげられるか?」という見方をするんです。
もちろん、一回の面接でその人の人間性だとかすべてを判断するなんて不可能ですよ!
面接担当者も人間ですので見誤ることは多々あります!あくまで、面接した時に面接担当者がどう見るか?です。
そして「この人だったらきちんと一人前になるまで面倒を見よう!」と思える人が採用されるわけです。
「それじゃあ100%採用される方法なんてないじゃないですかー!」と思われるかもしれません。
その通りなんです!
そこに面接の厳しさと楽しさがあるんです。
100%採用される方法があって、それを準備出来るのだとしたら、そもそも面接なんて必要ありませんよね!
そこまで準備してくる人は本当に素晴らしい方ですし評価に値すると思いますが、それを採用する人と不採用にする人がいるのもまた事実なんです。
コレ言っていいのかわからないほど面接担当者の中ではタブーなのですが、究極的には「面接者の好き嫌いで選んでいる」んです。
必要な準備をきちんとする人を好む人もいれば、つまらないと思う人もいる。そういうことなんです。
でも、「好き嫌いで採用が決まるんだったら行き当たりばったりでいいじゃん!」というのは軽率ですよ!
「好き嫌い」は最終的な判断の基準であって、社会で働く上での基本的な立ち振る舞いが出来ていない人はどんな面接担当者も容赦なく不採用にするので悪しからず。
日々面接をしていると本当に色々な方がいらっしゃるのですが、椅子にナナメに腰掛けたり、タメ口を使ってきたり、聞いてもいないことを長々と独りよがりに話し続ける方もいます。
先日いらした50代後半の主婦の方は、「そちらの椅子にどうぞお掛け下さい。」と言う前にドカッと腰掛けて、近くの空いているテーブルに持っていたバッグをドンッと置いてしまったので、面接を始める前に絶句してしまいました。
愚痴っぽくなってしまいましたが(笑)、その方を採用してお店に立たせてしまったら「お客様にも同じように接してしまうかも。」と面接担当者は思ってしまうんです。
ですので、
現役カフェ店長が暴露!バイト面接で採用される人と落とされる人を分ける基準は?
これまでに採用と不採用を分ける基準は2点!
① 志望動機がきちんとしていること
② 社会人としての最低限の立ち振る舞いが出来ていること
でした。
最後にもう一点だけあります!
私が実際に面接で採用・不採用を分ける基準として一番多く利用しているものです。
どんな仕事でもそうですが、上司と部下という関係が成立した瞬間に、2人以上のチームで仕事をすることになります。
そして、そのチームが誕生した瞬間にチームのカラーが生まれるのです。お店の風土といってもいいかもしれません。
このチームカラーというのはメンバーが変われば変化しますし、時間が経つにつれて変化する場合もあります。
アルバイトの面接に来た方が、その時のチームカラーに合うかどうか?既存のメンバーと上手くやっていけるか?馴染めるか?を重視するのです。
なぜなら、私は毎日次のように思うからです。
「たとえ店長がどんなに仕事が出来るスーパーマンであったとしても、お店は運営出来ない」
そう。どんなに私が仕事が出来る人間であってもお店ひとつ運営することは出来ないのです。
レジを打つ人。オーダーを取る人。ドリンクを作る人。フードメニューを作る人。それぞれが最大限に力を発揮してチームとして機能した時に、ひとつのお店が運営出来るのです。
「この方はチームのカラーを濁してしまいそうだな。合わないかもしれないなと。」感じたら、面接に来てくれた方がどんなに能力のある素晴らしい人間であっても不採用にします。
例えば、有名なカフェチェーン店の、「ス〇―バッ〇ス」ですとか「ド〇ール」ではお店の雰囲気も違いますし、スタッフのカラーも違うんですよね。
前者ですと、フランクで接しやすい感じのスタッフであるのに対して、後者はどちらかと言うとカッチリとした真面目な印象を受けますよね。
(ちなみに私は「ド〇ール」の面接に落ちた経験もあります。涙)
ですので、仮にアナタがこれからカフェの面接に行って不採用になったとしても、アナタの人間性や能力を否定したわけではなく、「チームのカラーに合わない」と判断された可能性があるので、落ち込む必要なんてありませんよ!
それに、もし仮に間違って採用されてしまったら、自分とは合わないカラーの人たちの中で働かなければならなくなり、精神的にストレスを感じるようになるかもしれません。
確認すると、面接担当者は自分のお店のカラー・既に勤務してもらっているスタッフたちとチームとして上手くやっていけるか?という点を特に重視して見ています。
こればっかりはまだ勤務していない外部の人間にはわからないことですので、リラックスしてありのままのご自分で面接に臨まれればいいと思います。
以上、現役カフェ店長がバイト面接での採用・不採用の基準を紹介いたしました。
とにかくアルバイトの募集情報を見て興味を持ったら、まずはそのお店に足を運んでみて一度利用してみることをオススメします!
何かしら感じることはありますし、志望動機とまではいかなくても、面接で話すネタになることは間違いないのでそれだけでも好印象ですよ!