サイフォン抽出時における浸漬時間と豆を撹拌するタイミングは?

      2018/12/07

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サイフォンを使ったコーヒーの抽出方法を解説(器具の取り扱い方他)

今回はサイフォンを使ったコーヒーの抽出方法を解説しようと思います。

まずは抽出する手順から解説しますね!

 

初めにボコボコと沸騰した熱湯を用意して、フラスコにその熱湯を注ぎます。

お湯の量ですが、コーヒー豆の種類や焙煎の具合・挽き方(租細)・重量によって変化するので、「ブレンドコーヒー」などのよくオーダーが入るメニューの湯量は、あらかじめフラスコの表面に印を付けておくといいですね!

私の運営しているお店では、油性マジックで印を付けた上に100円均一ショップなどで販売している、「マニキュアのコート」を塗っています。

このように印をコーティングしておけば、フラスコを洗浄しても印は残るのでオススメですよ!

 

フラスコに熱湯を注いだら、フィルターを取り付けたロートの管をフラスコ上部の穴に入れ、半入れ状態にします。

少し不安定に見えますが、倒れたりしないので安心して下さいね!

 

次にフラスコの底を加熱し、フラスコ内のお湯が沸騰していることを確認したら、ロートを一度取り出して中にコーヒー豆を入れ、フラスコに完全に挿入します。

さて、ロートをフラスコに挿入しフラスコの底を加熱していくと、フラスコ内の気圧が上がり熱湯がロートの管を上がっていきます。

フラスコ内のお湯がロートの中に上り切ったら、お湯とコーヒー豆を攪拌し、コーヒー豆からコーヒーの成分を抽出します。

抽出し終わったらフラスコの加熱を止め、フラスコ内の温度と圧力を下げていきます。

するとロートに上っていたお湯がフラスコの中に戻ってくるので、戻り切ったらロートをフラスコから引き抜いて完了です。

 

コーヒー抽出時における浸漬時間と豆を攪拌するタイミングは?

フラスコ内の熱湯がロートに入れたコーヒー豆に触れることでコーヒー成分が抽出されるのですが、では一体どのくらいの間コーヒー豆を熱湯に浸ければよいのでしょう?

またコーヒー豆の攪拌はどのタイミングでやればよいのでしょうか?

順番に解説していきますね!

 

コーヒー豆をお湯に浸けてコーヒー成分を抽出している時間のことを『浸漬時間(しんしじかん)』と言います。

一般的には10秒~45秒と言われていますが、どうしてこんなに幅があるのでしょう?

これはコーヒーの豆の種類や重量など、様々な要素が絡んでこのような時間の幅が発生してしまうんです。

同じ豆でも、1杯分で抽出するのか?2杯分を一度に抽出するかでも変化します。

私のお店では「ブレンドコーヒー」でも1杯でしたら35秒2杯でしたら25秒というように目安を設定しています。

 

あとは喫茶店なんかでは、そのお店のマスターの好みなんかもあるので、「絶対〇〇秒!」とは言い切れません。

ただ、極端に浸漬時間が短いとコーヒー成分が十分に抽出されなかったり、長すぎると本来コーヒーに入らないはずの雑味が入ってしまったりもするので、目安の時間は覚えておくことと、実際に抽出してみて調整する必要がありますね。

 

またあまりに浸漬時間が長くなるようでしたら、濡れた布巾などを使用してフラスコを冷やし、コーヒーがロートから落ちてくるのを促すこともできます。

逆に浸漬時間が短すぎるようでしたら、フラスコの底を温めてあげればコーヒーがロートから落ちてくるのを抑えることも出来ます。

 

私が運営しているお店では、冬場は特に「ブレンドコーヒー」のオーダーがたくさん入るので、使っている内にフィルターのろ過布が目詰まりを起こし、なかなかコーヒーがロートから落ちてこなくなります。

先ほど説明したように浸漬時間が長くなると、雑味などが入ってしまうので濡れ布巾を使ったテクニックをよく利用しています。

 

 

次に攪拌のタイミングについてですが、2度攪拌します!

1回目はフラスコ内のお湯がロートの管を上り切った時です。

ロート内お湯がどんどん上っていくので、お湯が止まった瞬間に一回目の攪拌をします。

 

そして、2回目は浸漬時間が終了したタイミングです。

フラスコの加熱を止めて、ロート内にあるコーヒーをフラスコに戻したいタイミングで攪拌します。

このタイミングが重要で、モタモタしているとあっという間にコーヒーがフラスコに落ちてしまうので、ここは少し急ぎましょう!

きちんと攪拌出来たら、ロート内に残ったコーヒー豆がキレイな山状になるので、確認してみて下さいね!

 

■サイフォン抽出時における器具の使い方と注意点!

サイフォンを抽出する際の器具の取り扱いの注意点を解説いたします。

どれもちょっとしたことなのですが、とても大事なことなので必ず守るようにして下さいね!

 

まず、当店のように『光サイフォンテーブル』を使用しているお店では、テーブルの上でお湯などの水物を扱わないようにしましょう。

万が一お湯を機器の上にこぼしてしまうと、ランプの上のガラスが割れたり、機器内の基盤に入って故障の原因になってしまいます

(お湯が機器内に入り込んだだけで3万円~5万円の修理代がかかることも!)

ですので、熱湯をフラスコに注ぐ時やコーヒーをカップに注ぐ時は、くれぐれも『光サイフォンテーブル』の上ではやらないようにしましょう。

 

次に、コーヒーの抽出が終わりフラスコからロートを引き抜く時も注意点があります。

ロートをそのまま引き抜くと先端に付いたボールチェーンからコーヒーがボタボタと垂れて回りを汚してしまいます。

ロートを引き抜く時は、一度ボールチェーンのコーヒーをフラスコ上部の穴にこすって切ってからフラスコ立てに置くようにしましょう。

 

最後に、フラスコに熱湯を注いだ時に必ずフラスコの底を布巾等で一度拭きましょう

なぜかと言うと、熱湯を注ぐ時に水滴がフラスコの表面をつたってしまって底に付いてしまうことがよくあります。

これを拭き取らないまま加熱してしまうと、水滴がついているガラス部分とその他の部分に温度差が出来てフラスコが割れてしまうからなんです。

ひと手間かかって面倒臭いと思われるかもしれませんが、慣れてしまえば抽出作業の流れのひとつとなってしまいますので、身体が覚えるまで実践して下さいね!

 

 

以上、サイフォンの抽出方法・浸漬時間や攪拌のタイミング・器具取り扱いの注意点を解説いたしました。

サイフォンがとてもデリケートな器具だということがおわかり頂けたのではないでしょうか?

また、細部に注意を払って器具を取り扱うからこそ、抽出できるようになった時にハマってしまうんですよね。笑

私も初めて器具を触った時はタジタジしていましたが、今ではコーヒーのオーダーが入るのがとても楽しみです。

サイフォンの魅力がひとつでもご理解頂ければ幸いです。

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